品質へのこだわりとは
- 技術紹介
ものづくりにおける最も重要な要素のひとつは、信頼のおける品質管理体制です。
当社は「100万本に1本のNGも許さない」という強い使命感のもと、徹底した品質管理体制を構築しています。
そのため、製品の精度にこだわり続け、国内外のお客様から信頼される製品を提供することに努めています。
当社の品質管理体制における具体的な取り組みや、精密な測定技術についてご紹介いたします。
高品質の理由①:幅広くかつ精密な超高精度測定器を完備
当社では、最新の高精度測定器を導入し分解能0.00001mm(10万分の1ミリ)の精度で外径を測定できる体制を整えています。
画像測定機、真円度測定機、粗さ測定機、硬さ測定機など、さまざまな測定器が揃っており、それぞれの装置が持つ特性を最大限に活用することで、緻密な測定を実現。
この幅広い測定かつ高水準の精度は、限られた企業でしか実現できないものであり、当社の品質管理における重要な基盤です。
この測定器により、超高精度レンジでの注文にも対応できています。
徹底的に温度管理された環境での測定
一方で高精度な測定は、単に測定機器を揃えただけでは実現できません。
測定時の温度管理も非常に重要となります。
というのも、温度の変化は材料に微細な影響を与え、測定結果に大きなズレを生じさせる可能性があるためです。
特に金属製品の場合、温度の影響で膨張や収縮が発生し、製品を数秒間握っただけで0.3μm(10,000分の3mm)ほども変動してしまう場合があります。
そのため、厳密な温度管理で品質管理しています。
常に一定の温度に保たれた測定室で計測することで、製品が持つ本来の寸法精度を確認することができます。
この温度管理された環境は、製品品質を安定させるために重要と考え、徹底してこだわっています。
高品質の理由②:プロ意識と技術を向上させる、こだわりの社内教育と管理体制
高度な品質を維持するためには、作業者のスキルも非常に重要です。
測定器や環境を整えるだけでは、完全に品質を管理しきることができないと考えています。
当社では、すべての担当者が品質に対する高い意識と技術を持つことを目指した社内教育システムを設けています。
新入社員や配属換えの社員には1.5〜2ヶ月にわたる訓練期間を設け、品質管理や測定技術に関する徹底した指導を行っています。
この教育では誤差±0.02μm以内であれば合格とされ、繰り返し同じ精度で測れる技術が身につくようサポートしています。
測定器の定期的な点検と管理
高品質を担保するためには、測定器の精度を保つ必要があります。
そのため、機器自体も非常に厳しく管理しています。
当社では、測定器の高精度を保つため、外部機関による精密な校正と社内での定期点検を組み合わせた二重の管理体制を採用しています。
外部点検は、メーカーとも相談しながら実施し第三者の視点で精度を確認します。
一方で、定期的な社内点検にもこだわっております。
点検・管理を担う社内チームが主導のもと、社内点検を実施し、日常的な使用状態を確認しています。特に摩耗による誤差の発生を防いでいます。
この管理体制により、常に正確な測定と高い品質管理を維持しています。
当社の品質管理体制は、徹底的な測定精度、厳密な環境管理、高度な社内教育、測定器の点検といった多方面の取り組みから成り立っています。
このような体制があるからこそ「100万本に1本のNGも許さない」こだわりの品質が維持され、常に信頼できる製品をお客様にお届けすることができています。