- シャフト
ストレートシャフト
シャフト部品は、回転の中心となる棒状の部品で、動力伝達の軸や直線運動ガイドとして使われることが多い部品です。自動車や船舶、産業機械、家電など、さまざまな業界で使用されています。精密機械では微細な振動や熱変化による寸法変化も許されないため、材質や設計にも細心の注意が払われています。
特徴
ストレートシャフトの加工は、TNK製品の土台となる重要な技術です。
TNKではセンタレス加工技術を駆使し、外径公差や真円度においては世界トップクラスの精度を誇っております。この強みを活かし、静音・高速回転・長寿命化に貢献しております。端面はF面、R面、T面の研削加工に対応可能です。
材質についてもステンレスや複合材、樹脂等、幅広い材質に対応可能です。
TNKのストレートシャフトは、VHSやデジタルカメラといった家電関連から、車載モーター・油圧機器等、幅広いご採用実績があります。
研削は大量生産に向いている加工方法のため、100万本/月を超える大量生産にも対応可能です。
加工精度・加工範囲
■加工範囲 | ■加工精度 | ||
外径 | φ0.4~φ15.0 | 外径公差 | 0.0005mm |
全長 | 1mm~150.0mm | 真円度 | 0.0001mm |
材質 | 硬質材・焼入れ材・その他 | 円筒度 | 0.0001mm |
端末加工 | 両段・片段・すり割り・溝等 | 面粗さ | Ra0.02 |
※φ15.0以上もお問い合わせください | 曲がり | 0.02mm以下 | |
※精度は材質・寸法・形状により異なります |
加工例
■端面
・芯ズレ 0.01mm
・面粗さ Ra0.05
・直角度 0.003mm
・全長 0.001mm
・面粗さ Ra0.03
・尖頭角 ±1.0°
・尖頭径 0.04mm
・面粗さ Ra0.05mm
■段
・段径 0.004mm
・同軸度 0.001mm
・面粗さ Ra0.1
両段、中間段も可能です。
※専用機の為、数量、形状、材質により異なります。
TNKが選ばれる理由
高精度加工が可能
TNKでは、外径精度0.5μm・真円度0.1μm・円筒度0.1μの高精度研削加工が可能です。
また、熱処理やバレル等の他の工程と組み合わせることで、円筒面粗さRa0.02以下にも対応可能です。
幅広い対応材質
TNKでは、オーステナイト系ステンレス・マルテンサイト系ステンレスの他にも、鉄系材料や軸受鋼といった幅広い材質への加工が可能です。耐食性や磁性等、材質ごとに性質が異なります。TNKでは、用途に合う材質をご相談させていただくことも可能です。
選定時の注意点
求める精度によって相談が必要
TNKは高精度なストレートシャフトの加工を得意としておりますが、材質と形状によって対応可能な精度が変動します。
熱処理をして硬くなるマルテンサイト系ステンレスとオーステナイト系ステンレス等の比較的軟らかい材質では、対応可能な精度が異なりますので、ご相談させていただく場合があります。
TNKでは、加工のスペシャリストがお客様の設計に最大限に応える工法設定をしております。
ストレートシャフトはTNKの技術を最大限に活かせる形状ですので、お困りごとがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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