- シャフト
溝付きシャフト
溝は、他部品の組み付け・部品の抜け止め・潤滑油を流すため等の目的で設置されることが多い形状です。
シャフトに部品を組み付ける際、そのままでは回転時の負荷によって部品が外れてしまうことがあります。しかし、溝加工をシャフトに施し、溝に対応する相手部品を組み合わせることで、部品同士が固定されて抜け止めとすることが可能です。
特徴
・寸法
外径:φ1.5~φ6.0
全長:20.0mm~80.0mm
・精度
溝位置:0.05mm 溝側面:Ra0.3
溝径:0.01mm 溝底面:Ra0.2
切削で加工されることが多い形状ですが、TNKでは、研削による高硬度材や熱処理後の溝加工が可能です。
O/Eリングの組み付け・組み付け後の部品の抜け止め・潤滑油を流すために、溝形状は適しています。
TNKが選ばれる理由・選定時の注意点
・選ばれる理由
熱処理後の材質であっても加工が可能
熱処理を施さないSUS304等のオーステナイト系ステンレスは、硬さが高くならないことから切削での溝加工が可能です。
熱処理を施すSUS420J2等のマルテンサイト系ステンレスは、硬さが高くなるため切削での溝加工が難しい材質です。そのため、熱処理前に切削で溝加工をする場合が多い材質となります。しかし、形状・精度の都合から、熱処理後に溝加工をしなければならないこともあります。
TNKでは、研削での溝加工対応が可能ですので、熱処理後に溝加工が必要になった場合でも対応が可能です。
・幅広い対応材質
TNKでは、オーステナイト系ステンレス・マルテンサイト系ステンレスの他にも、鉄系材料や軸受鋼といった幅広い材質への加工が可能です。耐食性や磁性等、材質ごとに性質が異なります。TNKでは、用途に合う材質の相談も可能です。
注意点
・数量によって相談が必要
TNKの溝研削加工は専用機での対応となるため、対応可能な数量に制限があります。
形状・精度によって対応可能な数量が変動しますので、ご相談させていただく場合があります。
TNKでは、加工のスペシャリストがお客様の設計に最大限に応える工法設定をしております。
お困りごとがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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