- 難削材加工品
その他
難削材とは、除去加工が難しい材質を総称した呼び方です。
難削材には、タングステン・シリコン・セラミック等、非常に硬度の高い材質が多く挙げられます。高い硬さを持つ一方、衝撃には弱く、脆さを併せ持つ材質も多く挙げられます。
硬さと脆さを持つことで、切削加工では刃が立ちにくく、加工時の衝撃で崩れやすい材質となっております。
TNKでは、そのような加工の難しい材質でも、ハードターニング・研削での加工が可能です。
特徴
タングステン加工品
タングステンは、粉末焼結金属であり、硬度や融点が高く、加工が難しい材料の一つです。
当社では、適切な工具・工法を選定し、テーパー加工も可能です。
さらに、研削加工をすることで、外径を高精度に仕上げることも可能です。
耐久性の高い材質特性から、当社製品はイオナイザーの部品として使用されています。
シリコン加工品
シリコンは、半導体材料として広く使われている一方、非常に脆い材料です。
切削加工では、加工の負荷で割れが発生してしまい、加工が難しい材料です。
当社では、研削加工によって、割れを発生させずに加工することが可能です。
当社のシリコン加工品の多くは、イオナイザーの部品としてご使用いただいております。
TNKが選ばれる理由
高精度加工が可能
TNKでは、硬くて脆く加工が難しい材質であっても、研削加工が可能です。
さらに、テーパー先端φ0.02以下に仕上げることが可能なため、
より高出力な機能が必要になった場合でも対応が可能です。
幅広い対応材質
TNKでは、難削材の他にも、オーステナイト系ステンレス・マルテンサイト系ステンレス、鉄系材料や軸受鋼といった幅広い材質への加工が可能です。耐食性や磁性等、材質ごとに性質が異なります。TNKでは、用途に合う材質の提案も可能です。
選定時の注意点
数量によって相談が必要
TNKの難削材研削加工は専用機での対応となるため、対応可能な数量に制限があります。
形状・精度によって対応可能な数量が変動しますので、ご相談させていただく場合があります。
TNKでは、加工のスペシャリストがお客様の設計に最大限に応える工法設定をしております。
タングステン・シリコン等の難削材でも加工実績がありますので、お困りごとがありましたらお気軽にお問い合わせください。
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その他の難削材加工品
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耐熱鋼
INCONEL系, SUH系など様々な鋼種の量産実績がございます。材料調達から一貫して対応いたします。自動車部品, 耐熱性や耐摩耗性が求められる機構などにお使いいただけます。切削, 研削, 絞りなど用途やコスト帯に合わせて最適な工法を提案します。
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チタン
「強度」「軽さ」「耐食性」「耐熱性」といった優れた特性をもつチタンは、近年の製造コストの低切削時の工具寿命が短くなるため、チタンは難削材に分類されます。チタン加工の問題点としては、熱伝導率が小さいため、切削時に発生した熱が逃げられずに工具と加工材に蓄積するため工具の磨耗が大きくなってしまう傾向があります。そんな中、TNKでは豊富な材料の加工実績や専用設備を使用することにより、高精度な加工を行うことができます。また、材料調達~完成品までの一貫生産による安定した品質と短納期でお客様へお届けすることができます。
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セラミック
セラミックは耐熱性、耐食性、絶縁性、耐摩耗性などに優れ、自動車や、半導体、情報通信、産業機械、医療など様々な分野で使用されています。特に、錆びやすい環境や、絶縁、硬度といった特性が求められる特殊環境で需要がありますが、価格が高く耐衝撃性で劣るのが特徴です。また、硬さがあるため一般的に加工がしづらい材料とされています。