- 難削材加工品
セラミック
セラミックは耐熱性、耐食性、絶縁性、耐摩耗性などに優れ、自動車や、半導体、情報通信、産業機械、医療など様々な分野で使用されています。特に、錆びやすい環境や、絶縁、硬度といった特性が求められる特殊環境で需要がありますが、価格が高く耐衝撃性で劣るのが特徴です。また、硬さがあるため一般的に加工がしづらい材料とされています。
特殊用途で使用される製品には、それを構成する部品にも特殊な機能が求められます。
例えば、屋外や海沿いといった錆びやすい環境で使用される製品、メンテナンスや部品交換ができない仕様の製品など、製品が開発される上で部品に求められる特殊な要望は数多くあります。
セラミックの特徴
耐熱性
セラミックは耐熱性が非常に高く、1,000℃以上の環境でも形状や性能を維持することができます。そのため、極端な温度条件下で使用される様な機械部品に採用されています。
硬度と耐摩耗性
セラミックは非常に硬い材料のため、摩耗が激しい部品にも適しています。
軽量性
金属に比べて軽量であるため、軽量化が求められる分野、例えば航空宇宙や自動車産業でも利用されています。
絶縁性
高い絶縁性を持っているため絶縁体として使用されます。温度変化や圧力などの環境によって効果が変わる場合もあります。
科学的安定性(耐食性)
セラミックは化学的に安定しており、酸やアルカリ、塩などの物質に対しても強い性質を持っています。化学工業、医療機器など腐食性物質に触れる機会が多い場所でも広く活用されています。
TNKが選ばれる理由
セラミックの材料特性に加え、機能的に複雑な形状や高精度な部品が必要となる場合、硬度が高く加工が難しいセラミックでは希望の部品が手に入らないことも多いのではないでしょうか。
当社は、窒化珪素、アルミナ、ジルコニアなど幅広く加工実績があり、特に円筒部品ではミクロン単位で精度を出すことが可能。
また、マシニングによる機械加工も対応できるため、これまで諦めていた複雑な形状でも製作することができます。
オーダーメイドでお客様のご要望に合わせて、形状、精度、材料調達まで行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
寸法/精度
外径 ・・・φ0.2~Φ20 (Φ10以上はお問い合わせください)
全長 ・・・3.0~100.0mm
外径相互差・・・0.001mm
真円度 ・・・0.0005mm
粗さ ・・・Ra0.2
材質 ・・・窒化珪素、アルミナ、ジルコニアなど
注意点
セラミックは材料が高価な上、難削材で製造コストもかかるため一般的な金属部品と比較すると価格が高くなる傾向があります。割れやすい材料(脆性材料)のため取り扱いには注意が必要です。
また、入荷した材料の出来栄えが部品加工後の仕上がりに影響するため、数量や寸法、規格などをご相談させていただく場合があります。
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その他の難削材加工品
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耐熱鋼
INCONEL系, SUH系など様々な鋼種の量産実績がございます。材料調達から一貫して対応いたします。自動車部品, 耐熱性や耐摩耗性が求められる機構などにお使いいただけます。切削, 研削, 絞りなど用途やコスト帯に合わせて最適な工法を提案します。
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チタン
「強度」「軽さ」「耐食性」「耐熱性」といった優れた特性をもつチタンは、近年の製造コストの低切削時の工具寿命が短くなるため、チタンは難削材に分類されます。チタン加工の問題点としては、熱伝導率が小さいため、切削時に発生した熱が逃げられずに工具と加工材に蓄積するため工具の磨耗が大きくなってしまう傾向があります。そんな中、TNKでは豊富な材料の加工実績や専用設備を使用することにより、高精度な加工を行うことができます。また、材料調達~完成品までの一貫生産による安定した品質と短納期でお客様へお届けすることができます。
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その他
難削材とは、除去加工が難しい材質を総称した呼び方です。 難削材には、タングステン・シリコン・セラミック等、非常に硬度の高い材質が多く挙げられます。高い硬さを持つ一方、衝撃には弱く、脆さを併せ持つ材質も多く挙げられます。 硬さと脆さを持つことで、切削加工では刃が立ちにくく、加工時の衝撃で崩れやすい材質となっております。 TNKでは、そのような加工の難しい材質でも、ハードターニング・研削での加工が可能です。