複合材
金属と並び、樹脂は様々な場面・用途で広く使用されています。
特に、軽量化においては金属と比較して大きなメリットがあります。
当社では、強度の高いPPS・PEEK材・複合材を中心に挑戦しております。
上記グラフは耐熱性と引張強度のイメージです。
材料について
PEEK
Poly Ether Ether Ketone(ポリエーテルエーテルケトン)の略称で、スーパーエンプラと呼ばれる熱可塑性樹脂の一種です。耐熱性・耐高温性・耐加水分解性があり、機械的摺動性に優れた材質になります。
耐薬品性に優れ、食品安全性も認められているので医療現場などでも活躍できます。
PPS
PEEK同様にスーパーエンプラと呼ばれる熱可塑性樹脂の一種です。PPSは「ポリフェニレンサルファイド」を省略したものになります。耐熱性、耐薬性、剛性、絶縁性に優れており、近年のEV車における軽量化の分野で金属部品の代替材料として注目を浴びている材料になります。衝撃や摩耗には弱いので注意が必要です。
TNKでは上記の物にCF(カーボン)やGF(ガラス)を複合した材料を取り扱っております。
上記以外でも耐熱性、引張強度、コストなど用途と使用環境に応じて適切な材料を提案させていただくことも可能です。お気軽にお問い合わせください。
すべりねじでの採用事例
TNKではTNK製スクリューとの組み合わせ品として樹脂ナットを生産しております。
シャフトメーカーの加工ノウハウを活かして、スクリューと樹脂ナットを社内で内製化することにより、クリアランスを自由に設定できることが強みとなっております。SUS303のスクリューにおいてはCF + PPS材使用の場合はクリアランス2μmを達成いたしました。
耐久性
稼働距離500km以上
加重20,000nまで
*仕様により異なります
取扱い複合材
FRP | GFRP
(ガラス繊維強化プラスチック) |
BFRP
(ボロン繊維強化プラスチック) |
CFRP
(炭素繊維強化プラスチック) |
AFRP
(アラミド繊維強化プラスチック) |
FRM | BFRM
(ボロン繊維強化金属) |
特にCFRPは軽さと強さを併せ持ち、航空宇宙・自動車・産業機械といった幅広い業界で注目されています。当社は、複合材の加工にも挑戦していますので、お気軽にお問い合わせください。
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
複合材の中でも特にCFRPは軽さと強さを併せ持ち、航空機・自動車・産業機械といった幅広い業界で注目されています。tnkは、複合材の加工にも挑戦しています。お気軽にお問い合わせください。
ニアネットシェイプにも挑戦
TNKは製品コストダウンの為にニアネットシェイプからの追加工にも調整しております。
無垢材からの切削加工はもちろんのこと、ロストワックス、3dプリンター、異材の摩擦圧接後の追加工にて材料ロスを最小限に抑えることで、チタンなどの高価な材料費のコストダウンを可能にします。材料費高騰による部品単価上昇にお困りの方始め、va/veに課題をお持ちの方もお気軽にお声がけください。
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その他の材料
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MATERIAL
Corrosion resistance
耐食性
金属において、耐食性とは錆への耐性を指します。 錆の進行は、金属が強度を保てなくなり、狙い通りの機能を果たせなくなることに繋がります。 錆への対策には、錆びにくい環境を整える他、錆に耐性を持つ材料を選定することも重要です。
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MATERIAL
Heat resistance
耐熱性
耐熱材としてはステンレス・耐熱鋼・セラミック等があります。 セラミックは耐熱性・耐摩耗性は高いですが、価格が高く耐衝撃性で劣ります。 用途に応じて適切な材質をお選びください。
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MATERIAL
Non-magnetic
非磁性
オーステナイト系ステンレスは非磁性ですが、加工硬化により磁性が発生します。 非磁性と耐摩耗性を両立することは大変難しいです。 ステンレスにも沢山の鋼種がありますので、適切な材質をお選びください。